バケモノの子の裏設定とは?細田守監督初脚本作品は伏線だらけだった!

エンタメ

2021年夏に細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」が公開になります。

公開を前に細田守監督作品を見直してみました!

今回見たのは「バケモノの子」。

この作品には様々な裏設定があることが分かりましたので、まとめてみることにしました。

バケモノの子裏設定とは?

 

裏設定① 舞台が渋谷になったのには理由があった!

『バケモノの子』のメインビジュアルは、

主人公の九太(きゅうた)とヒロインの楓(かえで)が、渋谷のスクランブル交差点の中央に佇む姿です。

 

この物語は「子供がこの世の中で、どうやって成長して大きくなっていくのだろう」

というのがテーマとなっています。

その成長を「全肯定する街」が渋谷だと監督は語っています。

細田守監督は「渋谷が一番別の世界をはらんでいる感じがする」と言っています。

 

裏設定② 細田守監督の世界は全部つながっている⁉︎

 

細田守監督作品の『サマーウォーズ』『時をかける少女』

『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』が

全てつながっているという話があります。

『サマーウォーズ』の陣内侘助が作成した「ラブマシーン」は、

変化を遂げて人類の進歩に変革をもたらします。

その結果、タイムリープ可能な超科学を生み出します。

 

 

陣内家と小磯健二の末裔が、『時をかける少女』の間宮千昭です。

間宮千昭は、世界滅亡が近いことを知っていますが、タイムリープを使用しても、戦争を回避できません。

そこで、絵を見るためだけにタイムリープを使用します。
間宮千昭が過去に戻ったことで、異種交配を進めた人類などの亜人が誕生します。

 

 

こうして誕生したのが、『おおかみこどもの雨と雪』のオオカミとの混血児です。

 

おおかみこどもの雨と熊の子供が、『バケモノの子』の熊徹です。

 

本当かどうかは定かではありませんが、想像力豊かな細田守監督の頭の中では

全ての世界観がつながっているのかもしれませんね。

最新作「竜とそばかすの姫」では仮想空間が現れます。さて、どんな伏線があるのでしょうか。

過去作品とのつながりは見えたりするのでしょうか?楽しみです。

 

裏設定③ サプライズ出演しているあの人はどの役⁉︎

 

『バケモノの子』が劇場公開された時、ネットで話題になったのが、

俳優の小栗旬さんがサプライズ出演していた事です。

エンドロールで「小栗旬」の名前を発見して驚いたという人が多数いました。
役名などはなく出演しています。

実は、区役所で九太の戸籍や住民票の登録などについて説明してくれた人がいましたね。
メガネをかけたお兄さんです。小栗旬さんが演じたのは、そのお兄さんでした。

 

 

ちなみに、本作は、声優が豪華な事でも話題になりました。
役所広司さん、宮崎あおいさん、染谷将太さん、広瀬すずさんが、メインキャストを務めています。広瀬すずさんは、本作が声優初挑戦でした。

バケモノの子の声優はひどいの?細田監督が俳優を声優に起用する理由はコレだ!

 

裏設定④ 人間界へ戻った九太が図書館に行った理由

 

主人公の少年・蓮は、強くなるためにバケモノの世界へ行く事を決意し、

異界で「九太」という名前を与えられます。

8年が経ったある日、九太は人間界へ戻ってきます。
人間界へ戻った九太が最初に行ったのが図書館でした。

特別に本好きでもなかったのに、九太はいきなり図書館へ行きます。

その理由は、劇中で説明されていませんが、小説版にはちゃんと説明されているのです。
8年ぶりに人間界へ戻った九太は、街中に文字が溢れているのに驚きます。
人間界に慣れれば「子供の頃の感覚も少しは取り戻せるかもしれない」
そのように考えて図書館へ行きます。

 

裏設定⑤ 小説『白鯨』の謎

 

図書館へ行った九太が手にしたのは、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』でした。
九太は幼い頃、児童版の『白クジラ』を読んでいます。
九太は、「鯨」という漢字が読めず、側にいた少女に「これ、なんて読む?」と尋ねています。

この少女が楓でした。

楓は

「主人公は鯨と戦っているようで、実は自分と戦っている。

つまり、鯨とは自分を映す鏡ではないかな?」と九太に伝えます。

大切なメッセージが込められているセリフだなと思いました。

 

裏設定⑥ チコの正体は

 

『バケモノの子』は、細田守監督が初めて一人で脚本を書いた作品です。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』は、脚本家の奥寺佐渡子さんがシナリオを書いています。

細田守監督は「自分だからこそ表現できる思いを、作品に盛り込みたいという気持ちが強まったから一人で脚本に取り組んだ」と述べています。

そんな監督の脚本で解き明かされるのが「チコ」の正体です。

 

チコは、物語の序盤から登場している生き物です。

初めてチコを見た時、九太は「ネズミ?」と言っていますがたぶん違いますね(笑)

チコは、九太が悩んでいる時に母親の声でアドバイスを与えます。

九太が闇堕ちしそうになっているところを助けます。
実は、小説版では、九太が人間界へ帰った後で、多々良がチコの正体を明かしています。

「亡くなった九太のお母さんだって、きっと遠くで見守っていることだろう。」

そう言った後で、チコの鳴き声を真似して、次のように続けます。

「いや、案外、すぐそばで見守っているのかもしれないな…」

 

これは、お母さんが姿を変えて九太を守っている母親の存在を暗示させているのでは

ないでしょうか?母の愛すごし。

 

 

 



 

 

 

 

バケモノの子の裏設定ともつながるMr.childrenの「starting over」は映画の世界観そのままの主題歌だった

 

『バケモノの子』の主題歌は、Mr.Childrenの「Starting Over」です。

 

細田守監督は、「『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る戦いの唄。

タイトルの“新たな出発”という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」

とコメントを寄せています。

Mr.Childrenボーカルの桜井和寿さんも、「すごい映画を観てしまった」とコメントしています。

 

同作を観た人たちの間では、「映画とのシンクロ感がハンパない」との声が多くあがっています。

 

以上、小説版をもとに「バケモノの子」裏設定をまとめてみました。

細田守監督の過去作品をちゃんとチェックして、最新作「竜とそばかすの姫」を

楽しみに待ちましょう!!!

 

 

【注目人気記事!】竜とそばかすの姫とサマーウォーズここが似ている!をまとめてみました!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. […] バケモノの子の裏設定とは?細田守監督初脚本作品は伏線だらけだった! […]

タイトルとURLをコピーしました